第8回 新投資スタイルのススメ

こんにちは。FXOnline Japanの水野浩一郎です。
久しぶりに弊社での取引銘柄ランキングをご紹介しましょう。株価指数ではいつもウォール街株価指数と日本225種株価指数が上位になります。次いで人気があるのが香港HS株価指数とドイツ30種株価指数が常連です。商品CFDではスポット金とWTI原油先物の取引が盛んですね。ちなみにバイナリーオプションでは日本225とUSDJPYが人気銘柄となっています。取引銘柄ランキングについては弊社ウェブサイトで確認できますので、是非ご覧ください。
為替リスクを考える
さて今回は株価指数CFDや商品CFDなどで海外の銘柄に取引するときの為替の影響について考えていきたいと思います。先程あげた弊社のCFD人気銘柄ではウォール街指数やスポット金、WTI原油は米ドル建てで取引されています。またドイツ30はユーロ、香港HSは香港ドルでの取引となります。
ほとんどの方は日本円でCFD取引口座を開いていると思います。例えば米ドル建てのウォール街株価指数を取引していて、利益が出ていた場合でも円高になってしまうと日本円で受け取る利益が目減りしてしまうことになります。逆に損失が出ている場合では円高になることで支払うべき金額が減ることになります。また弊社では口座通貨(日本円)以外の通貨で損益が確定した場合に、直ちに口座通貨に両替されますが、その際に0.3%のコンバージョンチャージがかかります。
分かりやすくするために具体例をあげてみましょう。ウォール街株価指数を3月12日に7,000ポイントで買い取引1ロットを行いました。弊社のウォール街指数は1ロットが10倍相当になりますので、70,000ドル分の取引を行うことになります。この時のドル円は98円ちょうどくらいとなっていました。アメリカの株価指数は2008年9月のリーマン破たん以降大きく下落しており、反発局面に入ったところでした。目標は10,000ポイント回復と強気に設定しました。じりじりと細かい上下動を繰り返しながら10月14日にようやく10,000ポイント乗せとなり、決済することができました。(すごくいいトレードですね)3,000ポイントの利益ですので、ファンディングコストと配当金相当額を無視すると3,000ポイント×10倍=30,000ドルの利益が出たことになります。当初のドル円レートのままで98円換算をすると294万円の利益と計算、とこれが取らぬ狸の皮算用。アメリカの株価が上昇する一方で円高が進行しており、ドル円レートは89.40円台となっていました。結局確定できた30,000ドルの利益は2,682,000円になってしまいました。当初の想定より258,000円も目減りしてしまったことになります。


もちろんその逆のパターンとして、ドルで利益が出た場合にドル高円安が進行し、円換算した時の利益が予想より増えているといった例もあるでしょう。
このように海外への銘柄を投資するときには為替リスクが避けられない存在となります。
「金」はリスクが顕著に表面化する
特に顕著にそのリスクが表面化する銘柄があります。お分かりになりますか?それは「金」の取引です。金はコモディティーとして取り扱われますが、一方で通貨としての性質も持っています。金の価格はニューヨークではドル建てで取引されています。ここ数カ月、金の価格が上昇しているといったニュースを目にすることが多いですが、ひとつの要因にドルの信認低下により金に資金が流入したといわれています。しかしドルの信認低下ということは金だけではなく、ほかの通貨に対してもドルが下落したということになります。つまりドル円で見ると、円高が進行してしまうことに。

ドル建ての金価格の上昇とドル安円高は同じ原因で同時に起こることになります。例えば、ドル建てのスポット金を1,000ドルで購入し、1,100ドルで利食うことができた場合を考えてみます。購入時のドル円は93円だったのですが、金価格が1100ドルまで上昇したときには円高が進行し、90円ちょうどまで下落してしまいました。弊社のスポット金の1ロットは100トロイオンスとなっていますので、確定した損益は(ファンディングコストとコンバージョンチャージを除く)(1,100-1,000)×100(トロイオンス)×90=90万円となります。当初のドル円は93円でしたので、3万円分円高によって利益が目減りしてしまったことになります。
円建てCFDの活用
この問題を解決できるのが、FXOnlineが提供する円建てのCFD商品です。弊社では海外株価指数CFDで8銘柄、商品CFDで4銘柄を用意しています。円建てのCFDは元の銘柄と価格は全く同じになります。
例えばスポット金の場合、ドル建てですと価格に100ドルをかけたものが取引金額になりますが、円建てでは価格に100円をかけたものが取引金額となります。
| 銘柄名 | スポット金 | ミニ・スポット金 | スポット金(円建て) |
|---|---|---|---|
| 価格例 | 1120.45-95 | 1120.45-95 | 1120.45-95 |
| 1ロットのサイズ | 100ドル | 10ドル | 100円 |
| 最低ロット数 | 1ロット | 1ロット | 10ロット |
| 最低取引金額 | 112,095ドル | 11,209.5ドル | 1,120,950円 |
先程、例として1,000ドルから1,100ドルに金価格が上昇した場合をお見せしましたが、これを円建てで取引した場合の損益を見てみましょう。ドル建てと円建てでは1ロットのサイズが約100倍の差があるので、円建てで100ロットの取引をした場合を想定します。この時の確定損益は(1,100-1,000)×100円×100ロット=100万円となります。
ドル建てでの大きな違いは、決済時のドル円レートがいくらであろうがその損益は円建てになっているということです。極端な話、ドル円が80円であろうが130円であろうが、損益は100ポイント×100円×ロット数で計算できることになります。
スポット金が上昇するときには円高が同時進行する可能性が高いですが、円建ての場合利益が目減りする心配がありません。逆にスポット金の下落を予想する場合、予想通り金が下落すると円安が進行している可能性が高いです。この場合はドル建てで取引するとより日本円建てでの収益が拡大することになりますね。
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スポット金の買い取引 | スポット金の売り取引 |
|---|---|---|
| スポット金が値上がり | 利益・円高→円建てで取引 | 損失・円高→ドル建てで取引 |
| スポット金が値下がり | 損失・円安→円建てで取引 | 利益・円安→ドル建てで取引 |
つまり、スポット金を買うときは円建てCFDが適しており、売るときはドル建てがいいということが分かります。
さらに円建てのCFDにはもう一つ大きなメリットがあります。例えば香港の株価指数は香港ドル建て、イギリスの株価指数はポンド建てになります。では100ポイントの利益は日本円換算でいくらになるでしょう?香港ドル/円のレートは・・・と計算する必要があります。一方円建てのCFDの場合、100ポイント×100円=10,000円とすぐに把握することができます。このように自分が持っているポジションのリスク管理がしやすくなるのです。
最後にFXOnlineが提供している円建てCFDの一覧とその特長をまとめておきます。難しそうに思われがちなCFDを投資家目線で考えて発明した新しいラインナップです。是非、トライを!
円建てCFD一覧
<株価指数>
ウォール街株価指数、米国SPX500種株価指数、米国テク株株価指数、英国FTSE100種株価指数、ドイツ30種株価指数、香港HS株価指数、インド50種株価指数、中国H株株価指数
<商品>
スポット金、スポット銀、WTI原油先物、NY天然ガス先物
円建てCFDの特長
- 為替リスクがなく、円高局面で利益が目減りしない
- 円建てでの損益の金額は把握しやすい
- 全般的に小さい金額で取引できる
- コンバージョンチャージがかからない
雑誌「FX攻略.com」 2月号掲載




金融商品取引苦情